Girl meets Boy   ver.2

 

 
何かが動く気配で目が覚めた。
 
ゆっくりと広がっていく視界には、見慣れないものが映っている。
 
「どこ?ここ・・」
 
起き上がり周りを見ると、高級そうな調度品が目にはいってくる。
 
「そうか・・」
 
目が覚めるにつれ自分がどこで何をしてるか思い出していった。
 
 
 
 
「気がついたのか。」
 
その声にはっとして振り返ると、バスローブ一枚の司が立っていた。
 
髪からはまだ水滴が落ち、その手にはミネラルウォーターがある。
 
均整の取れた体つきとその整った顔立ちに、綺麗だと思いながらも、つくしは恐怖を感じた。
 
体つきは以前よりもやせた感じがするが、その顔にある二つの瞳はまったく別の変化を遂げていた。
 
つくしに向けていた暖かな光は微塵もなく、そこには狂気とも思える光を備えた、鋭い眼差しがあるだけだった。
 
 
 
「お前、年は」
 
「・・・」
 
「答えろ」
 
「22」
 
「はっ、22にもなって初めてだったのかよ。ありえねぇな」
 
そういうと司は馬鹿にしたようにつくしを見下ろした。
 
その言葉と視線につくしは怒りを感じ、いけないと思いつつも言い返していた。
 
「何いってんの?あんたみたいな乱れた生活のほうがありえないわよ。
 
大体あんた頭おかしいんじゃないの?初めて会った人間にこんなことして許されると思ってるわけ?あんたがしたことは犯罪よ!!」
 
そこまでいうとつくしは肩で息をし、司を睨み付けた。
 
 
 
 
つくしの言葉を聞いていた司はその言葉が終わると、手にしたミネラルウォーターを床に放り出し、ベッドの上のつくしに向かってきた。
 
「お前こそ、おかしいんじゃねぇの?俺がしたことが犯罪?バカが。俺が何したって誰も何にも言えねぇんだよ。」
 
つくしの上に覆いかぶさるように乗り、そう言い放つ司を、つくしは悔しそうに睨みあげた。
 
「お前のその目が気にくわねぇんだって言ったろ?反抗的な目しやがって。女なんて俺に媚びてりゃいいんだよ」
 
そういうと司はつくしの手をその頭上で組み、左手で押さえ込んだ。
 
 
 
 
抗うつくしを押さえ込み、司はその唇に深いキスを落としていった。
 
そこに優しさはまるで無く、食い尽くすというほうが正しいようなキスだった。
 
つくしが答えるのを待つ気などなく、咥内を貪るように舌を動かしていく。
 
つくしの限界を感じると唇を離し、満足そうに自分の下にいるつくしを見下ろした。
 
呼吸もままならないつくしは、肩で息をし、体の力を奪われた様な気持ちになっていた。
 
拘束していた左手を離すと、ぐったりと横たわるつくしの体に手と口を這わせていく。
 
首筋からその下にあるふくらみへと舌を這わせていき、もう片方の白いふくらみに手をかけ、撫でるように手を動かしていった。
 
その頂が硬くなっていくのを感じると、指の腹で刷り上げるように何度もはじいていく。その度に、つくしの体がびくりと震えるのが分かった。
 
舌を動かしもう一つの蕾に吸い付くと、つくしの息が荒くなり、その口から隠微な声が漏れ始めた。
 
 
 
 
「あっあぁ・・  やめっ・・ ぅうん・・ 」
 
その声を聞くと司は、もっと啼けとばかりに口に含んだそれを攻め始めた。
 
硬くなった蕾を舌で舐め上げ、吸い付き、両の歯で甘噛みを繰り返した。
 
徐々に大きくなるつくしの声を聞き、色づいていくその体を目にすると、その手をゆっくりとつくしの中心へと動かしていった。
 
 
 
体のラインに沿うように手を下ろしていき、わずかな茂みを指先に感じると、そのまま腿へと手を伸ばしていく。
 
片膝を立たせその裏から腿の裏を擦り、柔らかく肉をつけた双璧へと動かしていく。
 
徐々につくしの秘所へと手を近づけると、つくしの声に妖しさが増していく。
 
 
 
先ほど感じた茂みを掻き分け、濡れきったそこへ指を押し入れた。
 
すでに潤いきっていたそこはわずかに侵入してきた司の指にも反応し、その蜜は溢れるように出ていた。
 
ゆっくりと指を進めその感触を味わい、同じ速度で抜いていく。
 
つくしの腰は引き抜かれようとしている司の指を追いかけるように動き、その中の締め付けを増しいった。
 
 
 
「やらしい女」
 
司は抜き取った自分の指に絡みついている、つくしの蜜をなめながらそう発すると、つくしの腰を自分のほうに引き寄せた。
 
 
 
指と同じ速度で自分自身をつくしの中に沈めていった司は、その感覚に飲み込まれそうになっていく。
 
赤く熟し、蜜を垂れ流しながら自分を飲み込み、絡み付いてくる肉壁。自分の欲望を開放し、暴走するままこの女にぶつけたいと思っていた。
 
中に沈めきった状態で静止していても、その熟れた果実はそれを許さず、司の全てを搾り取ろうとするかのように蠢いていた。
 
『この女信じらんねぇ。どんな体してんだよ。』
 
その動きに我慢できなくなった司は、ゆっくりと『女』を楽しむ考えなど捨て去り、つくしの片足を自分の肩に掛けると激しく腰を打ち付けていった。
 
 
 
「あっあぁ・・  んん、ぅん・・  はっ・・ あぁ・・・」
 
途切れ途切れに聞こえるつくしの声も、抑えきれなくなった自分の本能を駆り立てるもの以外何者でもなかった。
 
打ち付けられる動きの度、揺れる胸のふくらみに、しゃぶりつきながら司は腰を動かし続けた。
 
 
 
「あぁっ・・ もぅ・・ おね・・い・・・  むりぃ・・」
 
「なにいってんだ?締め付けやがって。望んでんのはお前だろ?」
 
「ちが・・ そんな・・ ふぅっ・・  んぁ・・ あっ・・はぁ・・」
 
つくしが瞳を潤ませ、淫らな声を出し、懇願するセリフを吐いたところで、司はその全てを犯してやりたいと思うだけだった。
 
 
 
体と声と、お互いの秘所と、その全てを絡ませ二人の感覚は高みへと近づいていく。
 
自身の限界が近いと感じた司は、片手をつくしの秘所へ近づけ、その中の一点を探り始めた。
 
すぐに指先に感じたそれは、司が視線を向けると、赤く膨れ上がり果実のようだった。
 
その実を指で触れた瞬間、つくしの中の締め付けが今まで以上のものになった。
 
思った以上の反応に司は必死になって自分を抑えたが、後わずかで自分が果ててしまうのは分かりきったことだった。
 
司は執拗にその実に触れ、つくしの感覚を煽っていった。
 
 
 
「ほら、いきてぇんだろ?いけよ!」
 
「あぅっ、あはぁ・・ だめぇ・・ さわらな・・ でぇ・・」
 
「俺に吸い付かせながら何言ってんだ!いけよ!」
 
そういうと、司はつくしの腰を鷲摑み、限界とばかりに抜差しを繰り返した。
 
突然早くなったその動きに、つくしも自分の中から湧き上がる感覚に飲まれていった。
 
次の瞬間、司と繋がった部分から一気に広がるような激しい感覚に、つくしはがくがくとなりながら必死に意識を保っていた。
 
司も自分自身でつくしが果てるのを感じ、その締め付けてくる感覚の中で自分を解放していった。
 
 
 
 
 
 
感じたことの無い感覚に襲われ、ぐったりとなったつくしは、自分に向けられる司の視線に気がついた。
 
「・・・なに?」
 
うつろな目つきでつくしは問いかけた。
 
「お前、いやらしい体してんな。どんだけ男が好きなんだよ。」
 
「何言ってんの?ふざけないでよ!!」
 
司の発言を信じられない気持ちで聞くと、怒りで真っ青になり震えながらつくしは答えた。
 
「そういやそうだな、初めてだもんなぁ。しかし昨日までやったこと無いやつとは思えないぜ。」
 
そういうと、怒りで震えるつくしの上ににじり寄り、厭らしい笑みを浮かべた。
 
 
 
「・・・なによ」
 
「何?お前まさかあれで終わりだと思ってるのか?俺は足りねぇんだよ。というかお前とやってたら、もっとしたくなったんだよ。
 
安心しろよ、気絶してまでやるつもりはねぇからよ」
 
そういうと司はつくしの体をもう一度弄り始めた。
 
 
 
体に司の手を感じ、つくしは目から溢れそうになるものを必死に抑えようとした。
 
自分の初めては司しかいないと思っていた、しかし今自分の上で動いている男は、司ではない。
 
例え『道明寺 司』という人間だったとしても、自分にとっては全く別の人間だと思わずにいられなかった。
 
 
 
 
 
つくしが悔し涙を堪えていると、司が顔を寄せてきた。
 
耳元に寄せられた司の口から出たセリフに、つくしは自分の心が凍り付いていく音を聞いた気がした。
 
 
 
 
『今日だけだと思うな?当分手放す気はねぇよ』
 
 
 
 
 
 
Back    Next